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京セラ株式会社

三井 勝裕

YouTuber

ヨビノリたくみ

京セラ社員×ヨビノリたくみ Cross talk らしく働くって?

SCROLL

スペシャル対談企画

京セラ社員と教育系YouTuberの
ヨビノリたくみさんとの特別対談企画。
テーマである「らしく働くって?」をメインに
大学時代の話題や現在の仕事について語り合いました。

THEME
01

大学時代について教えてください

ヨビノリ 高校在学時に大学について調べていたら、夏休みや春休みが2ヶ月間もあることにまずは驚きました。大学に行っていない期間の方が多いように感じて、自分は長期休暇を絶対に無駄にしたくないと思いましたね。実際に大学生になった時には、長期休暇は海外の大学院や留学を視野に入れて語学学校に通ったり、研究者を育成するサマースクールに参加したりして過ごしていました。大学生活を充実させるためにも、時間をいかに有効活用するかが大切だと思います。

三井 いいですね。私は学生時代、自分のサバイバル力を知りたくなったことがあって、現地のことを何も調べずにリュック1つで3週間バックパッカーとして海外に行きました。もちろん宿の予約もしていなかったので、初日の夜から宿なし旅。終始大変でしたが、なんとか無事日本に帰ってくることができ、自分を試す意味でもいい経験になりました。

ヨビノリ すごい!僕の周りは研究者が多かったので、いわゆる普通の就職活動をするという道を選択する人が少なかったんです。でも今の話を聞いていたら面白い共通点を感じました。Youtuberの人は学生時代にバックパッカーを経験した人が多いんですよ。すごく困難な状態でも、自分次第で変えられる経験があるから、環境が変わることへの恐怖心が和らぐ。だから臆せずにチャレンジするマインドが生まれてくるように感じますね。

三井 そんな共通点が(笑)。

ヨビノリ 僕もそういうチャレンジ精神は常に持っていて。Youtuberを始めたのも挑戦でした。学生時代に大学の授業が全く分からず、ついていくのに苦労した経験がありました。周りの友人もどんどん脱落していく姿を見て、もっと理系大学生の勉強の手助けになるコンテンツがあってもいいんじゃないかと思い、当時世の中で一番観られているYoutubeを始めたんです。教育系の動画配信をしたら視聴者の方々の反応が良くて、これってもしかしたら需要があるんじゃないかと思い、この分野を追求することにしました。

ヨビノリたくみさんの写真

挑戦を積み重ねたことで
次の一歩を臆せず踏み出せる(ヨビノリ)

THEME
02

現在されている仕事について

三井 私は入社当時、新しい通信規格であったLTEの国際標準化活動に従事していました。経験を積み一定の成果を上げた後、現在のメディカル開発センターで医療機器の研究開発を行うようになりました。これまでは、LED照明と概日リズムを研究テーマに、人にとって最適でやさしい光を目指した「ウェルネス照明」の開発を主に行ってきました。社内にこの分野に詳しい人がいなかったため、学びを深めるべく、京セラで働きながら、当時共同研究をしていた奈良県立医科大学の大学院に通いました。

ヨビノリ 僕は大学の研究ばかりに触れてきたので、企業で研究をしている方で実際に大学で学びながら働いているイメージはなかったです。

三井 珍しいかもしれませんね。個々のチャレンジを応援する風土が京セラにはあり、その後押しは確かにあったと思います。大学院での学びを社内の研究に活かすことで、最終的には私自身が執筆し筆頭著者となる論文を医学系国際誌に投稿し、採択していただきました。

ヨビノリ 僕はYouTubeで教育系の動画配信をしています。もともとは研究者の道にいたので、周りからはすごいハンドルの切り方だと言われていました。研究者とYouTuberと聞くと正反対に思えるかもしれませんが、研究者の道は不安定なことが多いんですよ。資金の援助が受けられなかったり、やりたい研究に必要な設備が整っていなかったりすることも少なくはありません。ですので、自分としては不安定な道から、近くにある別の不安定な道に行っただけの感覚でした。

三井 確かに不安定という側面で見れば近いかもしれませんね。それでも、新たな道に進まれたその決断はすごいと思います。

京セラ 三井さんの写真

個々のチャレンジを
応援する会社風土(三井)

THEME
03

お二人が考える、らしく働くとは?

三井 新しい挑戦や環境に怖気付かず、憧れる存在を目指し続けることです。入社時に携わっていたLTEの国際標準化活動では、仕事柄、海外に行く機会が多かったのですが、語学力がまだまだ足りないと感じていました。そこで、留学をすれば短期間で英語をマスターできると考え、有給休暇を使って超短期留学を計画しました。

ヨビノリ 働きながら留学を考えるなんて、すごい実行力ですね。

三井 フィリピンの語学学校に行ったのですが、留学の受付担当の方に電話をしたら「そんな短期で留学する人はいないよ」と言われました。快く受け入れてくれた後も、行くたびに毎回笑われて。「え、君来週帰るの?」って(笑)。でも短期留学で、自分の知らない世界や自分の未熟さを知ることができたんです。大学院に進学したことも含め、能動的に環境を変えることの大切さを実感してきました。

ヨビノリ 僕は自分なりの武器を作ることですかね。流行が激しいYouTubeの世界でずっと生き残っている人たちは、共通して自分なりの武器を持っているんです。その強みがあると、自分らしさを表現しながら時代に対応して発信ができる。
三井 ヨビノリさんご自身の武器も知りたいです。

ヨビノリ 昔感じたことなのですが、高校のテスト期間のときに特別得意じゃなかった数学を友だちに教えたら、分かりやすい!ってすごく感動してくれたんです。褒められることって嬉しいですよね。そこで人に教えることが自分の武器になるかもしれないと思いました。

三井 私は通信分野からメディカル分野に研究対象が変わりましたが、環境の変化も楽しめる自分がいて、変化に適応しやすいのが武器だと思っています。さまざまな過去の経験が、今の仕事に生きていると感じています。

ヨビノリたくみさんと京セラ三井さんの2ショット

憧れる存在を目指し、
環境の変化を楽しむ(三井)

THEME
04

将来について悩んでいる
大学生にメッセージ

将来について悩んでいる
大学生にメッセージ

ヨビノリ やりたいことがある人はすごく恵まれていると思います。大学時代の自分も含めて、やりたいことがない人の方が多い。僕の経験も含めて感じていることなのですが、将来の選択肢を決める瞬間には、自分が思い描いているものからズレていくことに対する恐怖があると思います。でも実際、自分が決めた道をその通りに進んでいる人ってほとんどいない。

三井 そうですね。私も社会人になって丸10年が経ちましたが、10年前はメディカル分野で働く自分を想像していませんでした。やりたいことができることももちろん重要なポイントだと思いますが、少しでも興味があることに飛び込んでみたり、小さな一歩を踏み出してみると自分が輝ける場所があったりします。

ヨビノリ その経験が大事だと思います。今、将来のキャリアに悩んでいる学生さんたちも、まずはわずかでも興味のあることはやってみるといいと思います。それが本当にやりたいことにつながるかもしれません。僕自身もそうですが、やりたいことが見つかった時に、自分がこれだと思った道を選択した人間で、後悔している人を僕は見たことがありません。

三井 私もそう思います。

ヨビノリ 今回三井さんとお話をして、京セラの多角経営が技術革新に繋がっていると感じました。一つの企業の中でさまざまな事業や研究があるからこそ、それぞれが組み合わさったり、それぞれの知見が重なることで、自然と新しい価値を生む土台があるわけですね。まさに京セラならではですね。

三井 はい、相乗効果が生まれるのが京セラの強みだと思います。

ヨビノリたくみさんと京セラ三井さんの2ショット

まずは興味のあることは
やってみるといい(ヨビノリ)

PROFILE

ヨビノリたくみ

ヨビノリたくみYouTuber

東京大学大学院修士課程修了。博士課程進学とともにYouTubeチャンネル「ヨビノリ」を創設。主に大学の数学や物理の解説動画を配信している。令和5年度には科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞し現在登録者数は100万人を超えている。

三井 勝裕

三井 勝裕京セラ株式会社

2013年京セラに入社。2017年、滋賀野洲工場にてメディカル開発センターの立ち上げメンバーとして、メディカル関連の研究開発に携わり、「ウェルネス照明」の開発に従事。現在は今までにない治療機序を有する新たな医療機器の開発をしている。

京セラ× ヨビノリたくみ YouTube企画
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